●Q&A●
Q1:鶏は1日に何個卵を産むのですか?

卵を産む鶏は、ある一定期間の間毎日1個ずつ産卵します。そして、1羽1羽の鶏はかなり規則的に産卵を繰り返しています。例えば、5日間毎日産んで、1日休むといった具合に連続して産卵し、年間では約300個程産卵します。(白色鶏の場合)


Q2:赤玉と白玉の違いは何ですか?

赤玉系(褐色系)の卵を産む鶏と白色系の卵を産む鶏は持っている色素が異なります。赤玉系の主たるものはプロトポルフィリンという色素で、白色系でほとんど見られないため、赤い羽を持つ鶏は殻も同じような卵殻色になります。


Q3:ゆでた卵の黄身の周りが緑黒色なのはなぜですか?

卵をゆでるとしばしば卵黄の表面や周辺部が緑黒色になります。これは卵黄から生じる鉄分と卵白の加熱から生じる硫化水素が卵白と卵黄の接解面で化合して、硫化鉄を生じたために出来る色調ですので、食べても差し支えありません。但し、加熱温度や、時間、冷却時間、卵黄のPHなどに左右されます。


Q4:黄身が濃いのは栄養があるのですか?

卵の卵黄の色調と栄養価は特に関係ありません。卵黄の色は主としてカロチノイドという色素で、今日では意図的に卵黄の色調を上げるために、飼料中に添加物を混ぜる場合がありますが、長生卵ではなるべく自然の色調をということで、黄色トウモロコシやパプリカ、アルファファ、唐辛子等を給与しております。


Q5:白身の中に白い綿のようなものがあるのは何ですか?

カラザです。カラザは、卵黄の左右から卵の長径部にのびる紐状の構造物で卵黄を固定する働きを持ちます。


Q6:卵黄の表面に血が混ざっているのはなぜですか?

別名ブラッドスポット(血班)と呼びます。原因は卵が産まれる段階で、卵巣もしくは輪卵管中で毛細血管の破れが起こり、これが付着したものとされています。特に遺伝子化学的に赤玉を産む褐色鶏に多いとされています。又、ゴミのような肉片が付着したものをミートスポットと呼び、これは、腹腔内で卵子の表面幕が何かの拍子に卵黄に付着してできたものです。いずれも食したとしても問題はありませんが、その部分を除して召し上がることも出来ます。


Q7:卵を割ったら白身にゼリー状のものがあるのですが、何ですか?

卵白は、内水様性、濃厚外水様性、カラザ属と大別し、ゼリー状のものは濃厚卵白と呼ばれます。


Q8:卵を割ったら白身に霧がかかったように白かったのはなぜですか?

産みたての卵には炭酸ガス(CO2)が入っています。炭酸ガスは卵殻形成時に血液成分から生成し、産み落とされると同時に殻の表面の気孔を通じて除々空気中に放出されます。卵白が白っぽい卵は比較的新鮮な状況ということです。


Q9:赤玉の殻の表面に斑点のような模様があるのは何ですか?

卵殻には主に(CoCo3 炭酸カルシウム)でありますが、有色卵の場合には色素が含まれています。斑点のようなものはその色素の付着量等によって異なります。


Q10:ヒビがある卵は?

パック詰めにする前には洗卵、殺菌、検卵、計量と一連の行程を行います。一連の工程では充分に注意して作業を行っておりますが、季節や処理状況等によってはまれにヒビ卵、あるいは薄殻の卵が混入したり、輸送時や持ち帰る際にも取り扱い上ヒビがある場合があります。その際には賞味期限内でも充分に加熱調理してお召し上がりください。